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Ceis (ケーシュ)デビューCD「Wandering Aengus (ワンダリング・エーンガス)」(税込2500円) 代金引換の場合は2850円 order English 《Ceis》〜生山早弥香(アイリッシュ・ハープ) & AGATA(ヴォーカル、ケルティック・ハープ)〜による二台の魔法のサウンドとAGATAの夢幻のヴォイスによるケルトとイギリスの伝承歌集。英語歌詞日本語訳:船津 潔。 生山早弥香はハープ演奏に曲の魂をとらえつつ、スコットランドやアイルランドの音楽に心酔してきた。今、彼女はこれらの伝承曲の中から偉大な歌に注目する。それらの歌を日本語に替え、ケーシュは新たな聴き手と、より深き味わいを求める聴き手に向けて、信じられないほど見事な曲をくり広げている。(イギリスの音楽雑誌「The Living Tradition」の前編集長ピート・ヘイウッド) |
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MAIL ORDER LIST 2024-3(pdf) (11/18更新) 《営業中》 |
CD pick-ups by船津潔(Kiyoshi Funatsu)
(IRELAND/CD) MOYA BRENNAN:Nollaig Gaelach 2350(税込み\2585) ClannadのMoya Brennanのクリスマス・アルバム。昨年末にリリースされたデジタル・アルバムがめでたくCD化された。 以前にも"An Irish Christmas"というクリスマス・アルバムをリリースしているが、Clannad流ケルテック・サウンドで化粧された前作に較べて、曲は基本的にアイリッシュ・ハープの弾き語りに音を重ねた音作りが成されていて、Moya特有のケルティックな幽玄さを保持しつつ、化粧度は控えめで、より素のMoyaっぽいというか、よりアイリッシュっぽい。加えて、クリスマスの華やかさは控えめで、祈るような哀感が漂っている。 ちなみにMoyaは2021年に兄Leonを、2022年には叔父Noel{Clannadの創設メムバー}、父LeonそれにNoelの双子の兄弟Padraigを亡くしていて、自作曲の"I Still Believe"はクリスマスの喪失感を唄にしたもの。 ラストはハープの弾き語りでゲール語による「きよしこの夜」。聖夜な気分で静かに幕。齢を重ねて至った境地から生まれた独自のクリスマス音楽。2023年/2024作。Beo。 |
(ENGLAND/CD) ELIZA CARTHY AND JON BODEN:Glad Christmas Comes 2350(税込み\2585) 2023年リリースのEliza Carthy & Jon Bodenのクリスマス・アルバム。本作はWatersons→Waterson :Carthyが家族で受け継ぎ創作したイングランドのトラッドをその音楽性をベースにして、クリスマス音楽を素材にさらに豊かなトラッドを創作していて歓喜。 二人のシンギングと演奏に付き添うミュージシャンはEmily PortmanとTim Van Eykenと 生え抜き。加えてにモリス・ダンスのEwan Wardropとヨークシャーのバックステージ・ブラスの管楽器。トラッド回帰のElizaのシンギングとフィドル演奏は実に素晴らしく、かつ相方のJonのシンギングもElizaに呼応するかのように入魂のシンギングで圧巻。 米国の曲が二曲。ゴスペルの"Beautuful Star"とJean Ritchie作の"Winter Grace"の二曲。これらの二曲がクリスマス・アルバムとしての本作の質を高めているように感じた。ちなみに"Winter Grace"は「年老いた牛の息は凍てつく風、休耕地の月は銀色に輝く♪」という冬の夜の情景をうたった唄。二人のアカペラと枯れた味わいのフィドルが身にしみる。Produce by Andy Bell。16曲。2023作。Hudson。 |
(ENGLAND/CD) JON BODEN & THE REMNANT KINGS:Parlour Ballads ¥2350(税込み\2585) Jon Bodenの新作はビクトリア朝時代に全盛期を迎えたパーラー・ソング{バラッド}をタイトルしたアルバム。 「用語の技術的な意味でのパーラー・ソングのコレクションではありません。古くて愛着のある、少し調子が狂った家庭用ピアノの音を呼び覚まし、親友との嬉しい再会を目指しています」{ブックレットより}という本作は、"On One April Morning"や"Bonny Bunch Of Roses"や"Rose Of Allendale"など約半数の曲は英国フォークやトラッド・ファンに馴染みの曲。 Jonはビクトリア朝時代に想いを馳せ、一曲一曲を英国のフォーク・ソングとしてピアノを奏でながら、やや感傷的に朗々とうたう。その歌声は2022年に若くして亡くなった親友のPaul Sartin{彼は本作に初期の段階で関わっていたという}に届くようにうたっているかのよう。実際、本作はPaul Sartinに捧げられていて、Jonのシンギングには唄への一心さが感じられる。 Remnant Kings{Paul Sartinを除く、Rob Harbron,Sam Sweeney,Ben Nichols,Sally Hawkins,M.G. Boulter}の演奏も心がこもっている。感動はジャンルを超える。Produced by Andy Bell。11曲。2024作。Hudson。 |
(ENGLAND/CD) CHRIS MANNERS:Bar Doors And Bang The Shutters Down ¥2350(税込み\2585) 英国のSSWでギター奏者のChris Mannerの四枚目。 1970年代以降数多くのギター弾き語りのフォーク・シンガーが産声を上げ、20世紀後半の英国フォーク・シーンを盛り上げてきたが、彼のシンギングとギターはその時代の英国フォークの味わいと魅力を律儀に保持していて、時代錯誤感に襲われる。それほど彼のシンギングとギターは英国フォークのコアの魅力を純粋に保持していて、その上で独自のフォークを英国フォーク的に気高く美しく花開かせている。15曲。ゲスト:Jon Loomes。2024作。99YRCD04。 ※素晴らしい歌、個性的なヴォーカル、美しいギター演奏。ここまで素晴らしいのに、他に何が必要だろう?(Mark Radcliffe,The Folk Show, Radio 2) |
(ENGLAND/CD) DAVID CARROLL AND FRIENDS:Bold Reynold Too ¥2350(税込み\2585) 早くも二枚目。本作も皆さん絶好調。前作同様にFairportからChris LeslieとDave Peggの二人にGryphonからBrian Gulland,Dave Oberle,Graeme Taylorの三人。加えてMen They Couldn't HangのTom Spencerに女性シンガーのLucy Cooper等が共演。 これまた前作同様にフェアポートのフォーク・ロックとグリフォンの中世ルネサンス・サウンド 寄りのフォーク・ロックを織り交ぜたフォーク・ロックでワクワク。彼らの音楽は単に寄せ集めの音楽ではない。Davidの素朴ながら味のあるヴォーカルを中心にバッキング・ヴォーカルを含めて大らかな一体感があって、FairportとGryphonの音楽の見事な融合を成しえていて、結果的に新たな英国フォーク・ロックを余裕綽々、豊かに創作している。終始祝祭ムード。2024作。Talking Elephant。 |
(ENGLAND/CD) SIMON NICOL & RIC SANDERS:Greetings From Grollo ¥2350(税込み\2585) 2003年3月1日オランダでのライヴ。Ric Sandersのフィドルの演奏が付いたSimon Nicolのギター弾き語りの曲を中心にRic SandersのフィドルとRic Sandersのギターのジャンルを超えたデュエット曲を加えた構成。 "Crazy Man Michael"や"Rosemary's Sister"{Huw Williams作}や"The Hiring Fair"{Ralph McTell作}等の名曲がギター&フィドルの素朴な伴奏で気分新たに味わえる。2003年/2024作。Radz。 |
(SCOTLAND//CD) TRAIL WEST:Thirsty Work \2580(税込み\2838) 西ハイランド地方とその島々の出身者から成る六人組フォーク・ロック・バンド"Trail West"の新作で通算五枚目。 彼らは2023年のスコッツ・トラッド・ミュージック・アワードで"Live Act Of The Year"に輝き、来年結成15周年を迎えるという。結成時はケーリー{ダンス}バンドだったという彼らの音楽は、そのダンスの躍動感をロックの方向に洗練していったかのようにダイナミックなスコティッシュ・スタイルのフォーク・ロックを体現していて圧倒される。 ヴォーカルはJonathan GillespieとSeonaldh MacIntyreの男性二人。いかにもスコティッシュ・シンガーらしい堂々たるヴォーカルでこれまた圧巻。音楽からスコティッシュ臭が立ち上がっている。生で聴いたら狂喜必至かな。2024作。TW。 |
((UK{Singer & Songwriter}/CD) ) AL STEWART & THE EMPTY ROCKETS:Live 2580(税込み\2838) Al Stewartの新作はシカゴを拠点に活動するブルースロック・バンド"Empty Pockets"{二枚のアルバムがBillboard誌のブルース・アルバム・チャート一位}をバックに従えてのライヴ。 Dave MasonやKenny Loggins,Richie Furey等との活動を通してバンドの音楽を磨いてきたという彼らのロックは、まるで名うてのセッション・ミュージシャンの集合体のように旨みがあって小気味よくタイト。ライヴでありながら、彼らの土臭いサウンドは的確・適切で、齢を重ねてもなお常若で甘みのあるAl Stewartの唄と一体化し、Al Stewartの唄を晴れやかに魅せている。 Alのヴォーカルもバンド・サウンドも滅茶苦茶美味。1970年代録音と言われても、信じてしまうくらいの不滅のAl Stewart節と70年代風なカントリーロック系サウンドだ。ゲスト:Peter White{Al Stewartの長年のバンド仲間}。2024作。Wallaby Trails。 |
((UK,NETHERLANDS{Singer & Songwriter}/CD) ) IAIN MATTHEWS & AD VANDERVEEN:Greetings From Grolloo ¥2350(税込み\2585) 2003年3月1日オランダでのアコースティック・ライヴ。Iain Matthewsが移住先のテキサスを拠点にソロで悠々自適に音楽活動をしていた時代のオランダのシンガー・ソングライターのAd Vanderveenとの共演ライヴ。 この時代のIain Matthewsの音楽はシンガー・ソングライターの原点に戻ったかのような、ギターの弾き語りによる素直な唄ばかり。その時代の彼のソロはどれも彼本来の唄の良さが表出されていて味わい深い。そんな味わいがライヴで味わえる。 Iainが9曲でAdが6曲でリード・ヴォーカルを取っているが、唄はソロ+デュエットの構成のためか、Iain Matthewsのソロ・ライヴの印象が強い。Ric Sandersが二曲で飛び入り共演。2003年/2024作。Radz。 |
(USA/CD,LP) JEFFREY FOUCAULT:The Universal Fire(CD) ¥2350(税込み\2585) JEFFREY FOUCAULT:The Universal Fire(LP) ¥4780(税込み\5258) 長い間忘れていたJeffrey Foucaultの6年振りという新作を聴いて驚いた。本作はライヴ録音だが、粗くも詩的なニュアンスのヴォーカルで毅然とうたうJeffreyの孤高の唄の孤高さとバックバンドの土臭いルーツロックの見事さは、見事にSSWアルバムの名盤クラス{Bob Martinの"Midwest Farm Disaster"クラスか}。 レコード会社情報によると「本作は2021年に癌で亡くなった親友でドラマーのBilly Conwayの死とアメリカの音楽の基盤となるマスター・レコーディングの一部を破壊したユニバーサル・スタジオの2008年の大火災と対比させ、死、遺産、意味、使命等についての考えを問いかけている」とのこと。 デジタルの時代にJeffreyの気骨ある生身の唄とこれまた気骨ある生身感のあるバンド・サウンドは驚くとともに何とも頼もしい。2024作。Fluff & Gravy。 |
(USA,AUSTRIA/LP) SON OF THE VELVET RAT:Ghost Ranch(LP) ¥4780(税込み\5258) Georg Altziebler & Heike Binderの夫婦デュオ"Son Of The Velvet Rat"の本作は11枚目らしい。10年前に二人はオーストリアからカリフォルニアに移住。 聴くなり釘付け。ソングライターのGeorgの陰鬱なヴォーカルとHeikeの寄り添うハーモニーの独特さと、一応ルーツロック風だが、ひねりや歪みのあるロックの独特さは、他の同類の音楽を寄せ付けぬ個性と孤高さがある。ちなみに彼らは「旧世界の巨匠たちのキャバレー伝統にTownes Van Zandt,Leonard Cohen,Bob Dylanの旧約聖書の予言とカバラのビジョンを吹き込んだ」と表現。 Georgの唄を聴いた印象はLeonard Cohenの知性とTom Waitsの魔性とが混在し、夢や幻の世界へと誘われる感覚になる。バンドの職人技的ロックもメチャかっこいい。2024作。Fluff & Gravy。 |
(USA/CD) KASSI VALAZZA:Knows Nothing¥2350(税込み\2585) 「Sandy DennyやKaren Daltonのような偉人を想起させる、英国フォークのカントリー調の音楽」という宣伝文句に惹かれて仕入れてみたら、大当り。 Holly Know-Nothingsなる六人組ルーツロック・バンド{エレキ・アコースティック・スライド・ギター、スティール・ギター、ドラムス、ベース、キーボード、ハーモニカ他}をバックに一発録りでレコーディングされたという本作だが、Kassiのヴォーカルは宣伝文句通りSandy Dennyに加えて、Emmylou HarrisやJoni Mitchellを思い起こさせ、その歌唱は自然体で、ピュアでナチュラル。バンド・サウンドもKassiの唄と、ハーモニー・ヴォーカルを含め細やかに一体化して自然体で土臭くナチュラル。 ほぼ全曲自作曲だが、ラストの"Wildageeses"のみMichael Hurleyの曲。この曲、すっかりMichael Hurley調で、身も心も緩んでしまう。 カントリー調フォーク系女性SSWアルバムとして珠玉の一枚。2023作。Fluff & Gravy。 |
(USA/CD) SLAVOVIAN CIRCUS OF DREAMS:A Good Thief Tips His Hat¥2350(税込み\2585) 1998年に結成されたというSlambovian Circus of Dreamsの本作は1999年のデビュー・アルバムの25周年再発盤。彼らは英国ツアーで英国で人気を博し、本盤は英国でのリリース。 彼らの音楽は唯一無比。彼らの言葉を借りれば「Bob DylanやDavid Bowieの影響を受けたヴォーカル、The Band、Neil Young、Grateful Deadの影、さらにはBeatlesやブリティッシュ・インヴェイジョンの片鱗」を盛り込んだ彼らの音楽は「Rolling Thunder Reviewと西海岸のサイケデリックなものが出遭ったような楽しくも荒々しい感覚で、フォークやルーツ音楽を見失わない」音楽。 僕目線で言えば、リード・ヴォーカルのGandalf MurphyはシンガーとしてRay DaviesやRobin Williamsonに通じる特異な、芸人的でヒューモアな個性があって、音楽的にもKinksのようなライヴショー的大衆性やIncredible Strings Bandのような前衛さ、多彩さがある。さらに彼らは米国のフォークやルーツ・ミュージックを雑多に取り込んで、独自のモザイク模様のアメリカーナを生き生きと体現しし切っている。凄すぎる。1999年/2024作。Talking |
(NETHERLANDS/CD) CHIMERA:Des Duivels Oorkussen \2580(税込み\2838) オランダのStoofから発売されていたオランダの5人組トラッド・グループ"Chimera"の1980年作のデビュー・アルバムが目出度くCD再発。当時のタムボリンのベストセラー。 美声ヴォーカルのMarry Verkade1を要した彼らのトラッドは中世ヨーロッパ風のエレガントさを内包した魅惑のユーロ・トラッド。 今聴いても、オランダ発ユーロ・トラッド風エレガントな情緒と優美さと新鮮さは不変。ユーロ・トラッドの名盤。1980年/2024作。Pan。 |
(NETHERLANDSCD) CHIMERA:Obstakel \2580(税込み\2838) Marry Verkade1嬢のヴォーカルを含め、さらに充実度を高めたChimeraの1981年作の二枚目。目出度くCD再発。 英国トラッドならSteeleyeの二枚目や三枚目に相当する名盤。1981年/2024作。Pan。 |